チョット笑えないマジな話
 

チョット笑えないマジな話〜金融機関編@〜 2003/04/27
 外回りで営業活動が日課の仕事。決められた期間内に共済保険を新規に獲得するキ ャンペーン的な仕事もあった。預金と違って掛け捨て的な保険の勧誘はなかなか難し い。とにかく獲得件数を増やすために、馴染みのスナックのボーイにまでも声をかけた。 「すぐに止めてもいいから、とりあえず月々1000円で」と契約成立。
 月があけて、翌月の支払い日が迫った頃、彼が死んだとの一報を受けた。死因は心 臓麻痺。まだ二十歳そこそこの年齢にしてだった。
 それから数ヶ月後のこと、栃木県の彼の母親から手紙が私の元へ届いた。「数年前に 勘当同然で出ていった息子の保険金400万円が支払われました。その節はありがとう ございました」。という内容だった。




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